“誰ひとり取り残さない”
インクルーシブなキャンパス
の実現
“誰ひとり取り残さない”
インクルーシブなキャンパス
の実現
2つの視点によるアプローチ
これまで障害者などのマイノリティは、研究の対象とされることはあっても、研究の主体となることは稀でした。このプロジェクトでは、多様な人々を包摂するアカデミアを実現させるために、大学組織の「Structure:ストラクチャー(制度や物理的環境)」と「Culture:カルチャー(人々の価値観に基づく慣習や態度)」の両面から、知識を生み出す工場とも言える大学組織のデザインを、障害等の様々な困難を持つ当事者ならではの視点で提案し、キャンパスに実装することを目的としています。
2021/10/13
当事者ならではの視点による独創的な研究
東京大学では、当事者と専門家による研究の共同創造を進めるための取り組みを始めています。2018年10月からは学内基盤整備として「ユーザー・リサーチャー制度」を開始し、様々な障害やマイノリティ経験を持つ研究スタッフが、自らが直面してきた困難や社会問題を出発点とした研究を行っています。

英国などで...
2021/12/21
当事者研究の歴史・理念・方法・実践
当事者研究は、障害など、分かち合われにくい困りごとをもつ本人が、似た困りごとを持つ仲間とともに、その困難を理解・共有するための表現活動をし、困難のメカニズムや対処法について研究する取り組みです。

当事者研究ラボでは、当事者研究の歴史や理念、方法を整理したり、当事者研究から生まれた仮説を、他の分野の研究者と協力して検証したり、支援技法につなげる活動をしています。
2022/01/13
実験室のバリアフリー化をめざす
障害のある人とデザイナーが一緒に取り組むコ・デザインにより、障害のある学生や研究者が使うことができる実験室のデザインを研究しています。

第一歩として、車椅子の利用者に焦点をおいていますが、今後対象を広げていく予定です。
現在はアクセシビリティの検討のためのスペースを所内に確保していますが、将...
2022/01/23
実験に求められる作業と身体機能の対応づけ
実験室での支援には、障害の多様さ×実験作業の多様さが生み出す複雑さが課題になっています。
これを解決するため、大学の実験で行われている実験の作業を分析して抽出し、作業に必要な身体機能と対応付けます。

最初の対象として、東京大学教養学部で行われる「基礎化学実験」および「基礎物理学実験」の分析に...
2022/01/23
配慮実践の情報収集
障害のある学生・研究者に対する配慮事例のうち、特に理系分野の情報を収集・整理しています。
情報源は、障害を持った当事者に対するインタビューおよび文献です。随時、更新していく予定です。
2022/01/23
インクルーシブな文化の実装
組織がインクルーシブになるには、設備や施設、道具や文書化されたルールなど、組織構造を整備するだけではなく、構成員の価値観や態度、認識や慣習など、組織文化も変革する必要があります。

このプロジェクトでは、インクルーシブな組織文化の条件を特定するとともに、その実装プログラムを当事者団体、企業、官公庁、大学など、様々な組織に提供し、効果検証を行います。
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