障害のある学生や研究者の教育研究活動について、講義など、テキストを媒介にしたカリキュラムの配慮についてはノウハウが確立しつつある一方で、主に理工系を中心に、身体の感覚や運動機能が求められる実験や実習場面での支援は立ち遅れています。私たちは、障害の多様性、研究分野の多様性という2つの軸を交差させ、当事者参加型のアプローチにより、主に物的環境のインクルーシブデザインに関わる研究を行います。具体的には、国内外の文献調査と視察、インタビュー調査を踏まえ、専門家とともにガイドライン・事例集を作成し、また研究分野毎に、どのような作業が要求されるかを作業分析の手法で体系化していきます。さらに、インクルーシブな実験室や、共同創造のプラットフォームとしてのメーカースペースのコ・デザインを目指します。