障害を持った研究者が優れた能力を発揮することを、従来の研究環境が阻害しているとしたら?
私たちは、先端研の特徴的な研究分野の1つであるバリアフリー研究とユニバーサルデザインの第一人者との協働により、障害を持つ優秀なS T E M 研究者が研究者としてのキャリアを継続できる仕組みを実現する新研究部門の開設を目指しています。
日本のSTEM研究の現場は、実験・計測機器、解析システムなどが狭い空間に詰め込まれ、身体的な障害を持つ研究者にとって、決して理想的な環境とは言えません。このプロジェクトでは、ユニバーサルデザインの第一人者と民間企業が参画するインクルーシブ環境の研究開発、障害を持つ研究者、先端研のバリアフリー研究が1つのチームとなり、障害によってキャリアを断念することのない環境整備に向けて始動しました。
そして、あらゆる研究者にとって理想の研究環境を創り出すだけでなく、開発された技術は高齢化社会への実装を進め、インクルーシブな社会の実現に貢献します。