辻田 匡葵
TSUJITA Masaki
東京大学 先端科学技術研究センター 当事者研究分野 特任助教
2017年から当事者研究分野に所属し、自閉スペクトラム症の研究に従事しています。具体的には、自閉スペクトラム症を有する人の非定型な知覚や認知について、心理学的な実験を通して解明を試みています。もう1つは、定型発達者が持つ自閉スペクトラム症に対するネガティブなイメージや偏見を無くすために、定型発達者に対してどのように介入すれば良いのかを研究しています。
当事者研究分野では、従来のアカデミックな進路を経た研究者と、障害や困り事を抱えた当事者視点を持つ研究者が協働して研究を進めていて、私は前者の立場として参画しています。これまでに培った心理学に関する専門的な知識を活かして、当事者視点を持つ研究者の独創的なアイデアを学術的な研究に落とし込む役割を担っています。従来の研究者だけでは実現できなかった新しくて面白い研究を、当事者視点を持つ研究者と共にたくさん実施していければと思っています。