Projects
ユーザー・リサーチャー・プロジェクト
当事者ならではの視点による独創的な研究
東京大学では、当事者と専門家による研究の共同創造を進めるための取り組みを始めています。2018年10月からは学内基盤整備として「ユーザー・リサーチャー制度」を開始し、様々な障害やマイノリティ経験を持つ研究スタッフが、自らが直面してきた困難や社会問題を出発点とした研究を行っています。

英国などでは精神障害の領域で実装されている、当事者視点を活かした研究をアカデミアにもたらすことを目的としたユーザー・リサーチャー雇用制度を、国内では初めて多様な障害領域で開始しました。

聴覚障害のある牧野さんは、公益財団法人ECOMO 財団助成事業に採択され、機内快適性に関する尺度を開発、廣川さんは「バリアフリー演劇」など、舞台芸術の情報保障についてのアクションリサーチーを進めています。

発達障害のある 喜多さん は、内閣府 ESRI 国際共同研究事業のもと、「当事者研究の導入が職場の創造性に与える影響に関する研究」を行いました。

知的障害とPTSDのある唯さんは、法務省委託事業として札幌女子刑務所内に設置された回復支援センター構想に参加しています。
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